出産の方法

自然分娩
家庭出産の長所と医療施設の安全管理の長所を生かした、それぞれのお母さんに合わせた自然な出産を支援します。
無痛分娩24時間365日対応
ご本人の希望で無痛分娩も行っております。ご希望の方は健診の際にお申し出ください。普通分娩に料金が加算されます。
無痛分娩の管理について
硬膜外麻酔を用いて無痛分娩を行っています。無痛分娩は24時間可能ですが、安全管理上対応できない場合がある旨ご了承ください。また、日時指定の計画分娩は行っておりません。

費用:税込100,000円(無痛分娩管理料として手技料、薬剤料を含む)
担当医師
当院では2名の医師が無痛分娩に携わっています。
無痛分娩麻酔管理者:東野 純彦
無痛分娩麻酔担当医:村田 将春
希望される方へ
wovieで無痛分娩に関する動画をご視聴いただけます。
動画閲覧の上、質問がある場合は健診時に医師へご相談ください。
また、必ず妊婦健診時(妊娠36週頃まで)に無痛分娩希望であることをお申し出頂きますようお願いします。
その際に同意書をお渡ししますので確認の上記入いただき、入院時にスタッフへご提出ください。
ご自身でダウンロード後、お持ちいただいても構いません。
無痛分娩の流れ
  1. 「無痛分娩同意書」を一読し、必要事項を記入
  2. 入院時に「無痛分娩同意書」をスタッフが確認
  3. 医師が判断し、適切なタイミングで麻酔開始開始するタイミングは陣痛の痛みがあり、開始のリクエストがあった時点で判断いたします。判断の基準は、陣痛が5~10分間隔、子宮口が3~5㎝開大した頃に始めることが多いです。ただし、安全管理上対応できない場合がございますのでご了承ください。
  4. 胎児の状況や陣痛の様子を観察しながら、分娩終了までベッド上で過ごす
    • 麻酔中は、母体の呼吸や血圧の状態確認の為にモニター機器を装着しています。
      また、分娩監視装置も装着し胎児の状況や陣痛の様子を観察します。

    • 食事は軽食、水分は自由に摂っていただきます。医師の指示のもと絶食になる場合もあります。

    • 基本的には分娩終了までベッド上で過ごします。排泄に関しては麻酔の効き具合に応じ、付き添いの上トイレへ歩行することもできますが、歩行が困難な場合は尿道カテーテルを留置したり導尿することもあります。
※入院時に「無痛分娩同意書」の提出がなく、急遽無痛分娩を希望する場合は、費用として税込130,000円(無痛分娩管理料として手技料、薬剤料を含む)を頂くことになります。
起こりうる副作用
硬膜外麻酔を用いた無痛分娩の安全性は確立されていますが、次のような副作用や注意点があります。

  • 微弱陣痛
  • 血圧低下
  • 発熱
  • 硬膜穿破

同意書やwovieで詳しく説明していますのでご確認ください。ご不明な点は、妊婦健診時に医師へお尋ねください。
極めて稀に起こる重篤な合併症
  • 局所麻酔中毒
  • 高位/全脊髄くも膜麻酔
  • 硬膜外血腫
  • 硬膜外膿瘍
分娩取り扱い実績
2020年 2021年 2022年
全分娩 1032 1091 1040
経膣分娩 868 953 852
無痛分娩 57 138 262
帝王切開 164 138 188
(単位:件)
連携病院について
麻酔実施中に緊急の処置・検査を行う必要性が生じた場合には、母子の安全を最優先とし高次施設と連携し対応いたします。
【連携病院】
帝王切開
腹部を切開し胎児を娩出する手術です。自然分娩が困難な場合や母児の安全を考慮して必要がある場合に行います。

出産の流れ

出産前

自宅のようにくつろげるお部屋でゆっくりとお過ごしいただけます。また、アロマバスで癒しの時間もお楽しみいただけます。

出産

出産を終えるまで助産師が側で付き添い、安心してお産に臨んでいただけます。家族のリモート参加も可能です。

出産後

出産後は母体の回復を優先しておりますが、ご本人の意思を尊重しながら今後のことについてゆっくり決めていきます。

ベビー室

生まれたばかりの赤ちゃんを
24時間サポートいたします。

里帰り出産について

妊娠9ヶ月頃までに当院への受診をお願いしております。里帰りの日程がお決まりになりましたらお早めにお電話ください。

さい帯血について

さい帯血とは、胎盤とへその緒(さい帯)の中に含まれる血液のことです。

なぜ、さい帯血が必要なのか
さい帯血の中には、赤血球、白血球、血小板などをつくりだす細胞(造血幹細胞)がたくさん含まれています。そのため、骨髄と同じように移植に用いることにより、治療に役立てることができます。
さい帯血は次のような病気の治癒に用いられます。白血病や遺伝病など、造血幹細胞移植により、治療可能な病気の治療に用いられています。また最近では、民間バンクに保管された自己さい帯血を用いての脳障害をはじめさまざまな病気に対する治療や研究がすすめられています。
さい帯血バンクとは
「さい帯血バンク」とは、さい帯血を白血病などの血液の難病や重い遺伝病などの病気の治療に役立てるためのお手伝いをする組織です。さい帯血の採取・検査・分離保存・医療機関への供給、さらに保存さい帯血のデータの管理など、医療行為を除く作業を行います。
公的バンクと民間バンクの違いは?
公的バンク
わが国では、全国に6ヶ所の公的さい帯血バンクがあり、善意で提供していただいたさい帯血を保存しています。献血と同様に、金銭的な自己負担はなく、さい帯血移植が必要な患者さんに使用されることを目的としています。提供したからといって、優先的に使用できるということはありません。
当院では日本赤十字社九州さい帯血バンクと提携しています。

民間バンク
生まれてくる子どものために自己負担でさい帯血を保存します。兄弟姉妹や家族のために使うことができる場合があります。当院ではステムセル研究所と提携しています。

さい帯血バンクにご協力いただける場合は入院前に諸手続きがありますので、妊婦健診時にスタッフへお申し出下さい。